モバイルアプリ業界は、過去3年間でダウンロードされたアプリの数が46％も劇的に増加し、2019年には2,040億ダウンロードに達するなど、毎年成長しています。ユーザーは新しいモバイルアプリをダウンロードして試したいと思っている反面、削除されずに入れるアプリは、そのうちのほんの僅かです。
アンドリュー・チェン氏は、Quettra社の興味深いチャートを紹介し、その中ではスマホアプリ – Androidアプリのインストール後、日にちが経過すればするほど、アプリを利用するアクティブユーザーが減少していく様子を示しました。

このグラフでは、ダウンロード後3～7日で何と77％ものユーザーがそのアプリを放棄していることが分かります。

考えられる要因の一つとして、スマホアプリの価値が明確に伝わっていない場合があります。ユーザーはアプリのメリットや理由、使い方を十分に理解していないケースがほとんどです。Apple StoreやGoogle Play上の紹介ページは、試しにダウンロードしてもらうには十分かもしれませんが、実際はアプリ自体に利用する価値がある事をユーザーに納得してもらう必要があります。

■モバイルアプリにおけるユーザーオンボーディングの重要性

ユーザーがアプリをダウンロード後に利用するかどうかを決定する要因の1つは、オンボーディングプロセスにあります。これが正しく提供されている場合、ユーザーのアプリ利用継続の可能性が大幅に高まります。

一つ例をとって挙げてみましょう。このアプリの例ではオンボーディングの改善を行った事で、第１週のリテンション率が60%から75%、また第10週には10%から25%へ大幅にアップしました。

■モバイルアプリにおけるユーザーオンボーディングのベストプラクティス

スマホアプリのオンボーディングプロセスを設計・マッピングする時、いくつか押さえておくべきポイントをご紹介します。